去就が不透明なカイ・ハヴェルツ
リヴァプールはレヴァークーゼンでブレークしているカイ・ハヴェルツに興味を持っているとしばしば報じられてきました。しかし、レヴァークーゼン側は移籍を否定した、と『Liverpool ECHO』が報じました。
『新ドイツの皇帝』と称され多くのファンが期待を寄せるこの攻撃的ミッドフィールダーは来月で21歳の誕生日を迎えます。また、ブンデスリーガで100試合の出場数を記録した最年少選手ともなり、そのポテンシャルからもアンフィールドへの加入が数ヶ月にわたって噂されてきました。
1週間前にはレッズのレジェンド、ベン・メイブリー氏がクラブに、好敵手マンチェスター・ユナイテッドがブルーノ・フェルナンデスと契約を結んだように、プレーメイカーとして活躍できる選手であるハヴェルツの獲得を進言したそうです。”彼はとても、本当にとてもいいプレーヤーのように思えるよ”と明言したそうです。
ドイツといえばもう1人ワールドクラスのスターとして強くリヴァプールへの加入が噂されているティモ・ヴェルナーは、プレミアリーグへの挑戦を公言したことでドイツの複数のレジェンドから疑問や苦言を呈されていました。
今月にはバイエルン・ミュンヘンの最高責任者でありクラブの伝説的選手であるカール・ハインツ・ルンメニゲが、このRBライプツィヒのストライカーの態度を批判しました。
”(ヴェルナーの発言については)もはや何も驚いてはいないよ。しかし私は今まで選手がそのような噂の類に公の場で反応した場面を見たことがない。”
と皮肉を述べました。
対照的にハヴェルツは彼のキャリアを左右するようなクラブに関して発言することで状況を乱したくないと主張しています。
ブンデスリーガ第節にてレヴァークーゼンがボルシアMGに3-1で勝利した試合で2得点を記録したハヴェルツの発言を『Goal』が引用しています。
”たとえ僕に関する多くの憶測が飛び交っていたとしても、何も言いたくないよ。今はこのシーズンに集中している。その後どうなるか見てみようよ。僕はレヴァークーゼンでプレーできることに感謝しているし、発言することでそれをかき乱したくないんだ。”
ハヴェルツに興味を持っていると報じられているのはリヴァプールの他、バルセロナ、ユベントス、バイエルン・ミュンヘン。レヴァークーゼンはクラブのスターの移籍を防ぐため、移籍金を100M€(約117億円)に設定したと報じられています。
ヴェルナーとは打って変わって自身の去就に慎重な姿勢を見せたカイ・ハヴェルツ。リヴァプールにはボビー・フィルミーノという攻撃の上での絶対的な核となる選手がいますし、1月にもさらなる発展をチームにもたらすことができるとクラブが判断して南野拓実が加入しました。
果たして将来が嘱望されるこのドイツ人プレーヤーはどのような決断をするのか。