リヴァプールがブラジルのターレス・マグノの獲得を検討か
リヴァプールがブラジルの新星、ターレス・マグノの動向を注視しているとの報道が、『Metro』『Daily Mirror』などの複数イギリスメディアから挙がりました。
2019年にブラジル、ヴァスコ・ダ・ガマのトップチームへ昇格したヤングスターで、イギリスの富裕層向けの『The Guardian』誌が選ぶ『Next Generation 2019』にも選出されました。同年には2019年のFIFA U-17W杯にブラジル代表として選出され、ヴァスコ・ダ・ガマでも17歳ながらもフォワードとしてスタメンとしての定位置を確保しています。
同じく獲得を目指すベンフィカとの競合になると同メディアは報じています。マグノは一連の優れたパフォーマンスからもブラジルで最も将来が嘱望されている若手の1人です。
すでにベンフィカがオファーを送るも、クラブがその金額を拒否。その一方、コロナウイルスの影響もあり、財政面で苦しむヴァスコ・ダ・ガマにとっては売却もやぶさかではないと報じられています。
「ネイマール2世」と呼ばれるだけあり、スピードに加えドリブルで積極的に仕掛けていく様子が見られます。純粋なウインガーとしてのプレーも見られますが、テクニックでかわしてミドルシュートや決定的なパスを演出するトップ下のような動きが多いです。
また、近年しばしば見られる身長もあるテクニシャンであり、一見細身ですが186cmの恵まれた体格と、ブラジル人らしい非凡なドリブルスキルを併せ持っています。
そのためセンターフォワードからウイングまで前線のポジションは基本全てプレー可能であり、これもまた評価を上げる大きな要因になっています。その将来については、フランス、スペイン、イタリア、そしてイングランドと多くのクラブでのプレーが可能であると複数紙が綴っています。ドイツの『Transfer Market』によれば移籍金は4.5M€(約5億円)とされています。
直近のプレミアの他クラブでの動向としては、マンチェスター・シティとバイエルン間でのルロイ・ザネの移籍が合意直近であったり、マンチェスター・ユナイテッドや新オーナー就任により積極的な補強を敢行すると言われているニューカッスルが移籍市場で動きを見せそうな雰囲気です。
そんな中、リヴァプールは今夏の移籍でアタッカー確保に向かうのでしょうか。マグノはこれまで紹介してきた補強候補のなかでも最年少です。セプ・ファン・デン・ベルフやハーヴェイ・エリオットなど20歳未満の若手の獲得を進めてきたこれまでの移籍市場の動きから見ると、あながちありえない話でもないでしょう。
コロナウイルスの影響によりクラブの財政確保が急務であるため、個人的には今夏クラブが、ビッグニュースになりうる補強に乗り出す可能性は薄いと思っています。その点、安価で成長の見込みが十分にあるため、マグノ本人の意思は不明ですが、トリデンテを脅かす存在に成長することを見越して、そして未来のレッズを担う選手としてクラブが獲得を検討している可能性は低くないと考えられます。
果たして大器になりうる選手なのか、その動向に注目したいと思います。
アンフィールド以外に選択肢はないと語ったティモ・ヴェルナー
ブンデスリーガが戻ってきました!
サッカーが日常に戻ってきたことが本当に嬉しいです。
さて、ドイツといえばかねてからリヴァプールへの関心が取り上げられる噂されるライプツィヒのティモ・ヴェルナーがプレーしています。
昨日のフライブルク戦では2本の枠内シュートと5本の決定的なパスを演出しましたが、再三のチャンスを生かしきれず、1-1で引き分けました。
ブンデスの再開に伴い、リーグに所属する選手の逸話や移籍の噂が取り沙汰されています。
ヴェルナーもまたプレミアリーグへの移籍話が尽きない一人ですが、イギリスの大手メディアBBCの記者であるデイヴィッド・オーンステインは、
”ヴェルナーはリヴァプールの加入か、あと1年ライプツィヒでプレーするかのどちらか考えていない”
との発言を取り上げています。
ヴェルナーの今夏の契約解除金が47.5M€(約55億円)であることは知られていますが、コロナウイルスの影響により市場価格は大きく下がるとのこと。
このドイツ人アタッカーはかねてからリヴァプールへの移籍を熱望しており、その思いはリヴァプール以外の別のクラブ以外に行くくらいならライプツィヒであと数年プレーする方がいい、とまで発言しているほどです。
この記事を取り上げたデイヴィッド・オーンステインはイギリスでもかなり信頼できるk記者の一人として有名であり、あながちこの発言も馬鹿げた話ではないように感じます。ブンデスリーガの再開により、所属する選手の一人としてヴェルナーもまた、多くの移籍の噂が出ているという側面もあると思いますが、信憑性はそこまで低くないように個人的には感じます。
リヴァプールもまたヴェルナーに多くの関心を払っているのは明らかであり、他のプレミアのクラブと比べても移籍先の最有力であることは疑いようもないでしょう。
一方、直近ではドイツのレジェンド、ローター・マテウス氏などしばしばヴェルナーへの助言として、もうしばらくライプツィヒでプレーすべきだとの意見も見られます。
ひとえにヴェルナーという選手の素晴らしさをだれもが理解しているだけに、リヴァプールに加入したいという本人の思いに反して、安定した出場機会を得るためにはリヴァプールでは難しいという意見が出るのも当然のこと。
自分も時間ができた時にじっくりヴェルナーとリヴァプールの現有戦力の兼ね合いを考えてみようと思っているのですが、個人的にはここまで言ってくれるならぜひともアンフィールドに来て欲しいという思いはあります。
リヴァプールが欧州一の称号を勝ち取った以上、常に勝利が求められることは避けられないでしょう。しかし私は、なによりも新しく加入する選手が、リヴァプールというクラブを好きであって欲しいと思っています。
メンタリティが試合に及ぼす影響は言うまでもなく、ファンのために、チームのために走ってくれる選手こそリヴァプールが必要としている最低条件ではないでしょうか。
この移籍話の結末はクロップ監督やスカウト陣、そしてヴェルナー本人にしかわかりませんが、ファンの一人としては近い将来、あなたがレッズの赤いユニフォームでアンフィールドのピッチに立ってくれるのを待ち望んでいます!ヴェルナー!
ボウト・ベグホルストがリヴァプールへの思いを語る
コロナウイルスの影響で、今夏の移籍市場でリヴァプールがどのように動くのかが不透明なままですが、ブンデスリーガの再開によって、多くのチーム、ファンがドイツに目を向けることになります。
そのブンデスリーガ7位のヴォルスブルクに所属するオランダ人ストライカー、ホウト・ベグホルストがリヴァプールへの思いを口にしました。現在27歳で、オランダのAZあるクマールから4年契約で2018年ヴォルスブルクへと加入しました。
今季は得点王ランキングでレヴァンドフスキ、ヴェルナー、サンチョらに次ぐ5位の11得点。
そして「Dazn」と「Goal」のインタビューで、彼のエージェントが、ベグホルストはリヴァプールへの移籍ができるポテンシャルを秘めていると語り、彼自身も将来はプレミアでプレーすべきかもしれないと口にしました。
「僕はいつもリヴァプールのことをとても特別なクラブだと思っているよ。”You'll Never Walk Alone”を聞くと本当にいつも鳥肌が立つんだ。
欧州には他にいくつもの素晴らしいクラブがあるけれど、実のところ昔の僕はずっとミランが好きだったんだ。何人ものオランダ人がそこでプレーしたからね。
僕は常に野心的だし、進歩し続けたいと思っている。ドイツの他にイングランドのクラブでプレーすることでそうなれるかもしれない。でも現時点では自分にとってプレミア移籍はまだ早いね。現時点ではヴォルスブルクはとても快適だし、ここで成長するために最大限努力するつもりだよ。」
この言い方では当分の移籍はなさそうですが、AZ時代には通算18ゴールを挙げる好調ぶりを見せつけ、多くの国外のクラブから注目を集めた選手でもあります。2018年にはオランダ代表にも選出されており、もしもユルゲン・クロップとマイケル・エドワーズが今夏のマーケットでアタッカーの補強を探しているのだとしたら、リヴァプールへの加入の希望を持つこのオランダ人の野望も叶うかもしれない、と同メディアは報じています。
前線の補強の可能性は常々報じられていますが、ドイツの移籍金専門サイト「Transfer Market」によると移籍金は21.5m€(約24億円)。得点力と197cmの長身のストライカーは果たしてクロップ監督の狙うプランに含まれるのでしょうか。
ブログ名を変更しました
この度、ブログの方向性について悩み、音楽とサッカーという二つのバラバラのトピックを同時併行して扱う難しさを痛感いたしました。
当初は自分が心から好きであるリヴァプールFCと音楽という2つの話題を不定期で投稿できればと、やや甘い気持ちで考えておりました。
しかし2つのテーマを扱うことで、それぞれのトピックを読んでくれる方が偏ってしまうことについて悩んでいました。そこで勝手ながらも、自分がより発信したいと感じたリヴァプールFCの話題を中心とし、そこから様々なトピックを扱っていけるブログにしていくことを決心しました。
それに伴ってこのブログも『Talk About』から『Talk About Liverpool』へと変更したいと思います。
また、ブログの内容面に関しても、簡潔な記事やニュースと、じっくり語りたい選手のことやチームのことで内容面を分けることで毎日更新を目指していきたいと思っております。
こんなブログでも少しでも読んでくれる方のために定期的にブログを続ける重要性を実感いたしました。稚拙な文ですが、これからも励んでいきたいと思っています。
選手の健康が保障されて、また試合を楽しめる日が来ることを願って
良い理由って何だ
はじめに伝えたいのは、この記事を書こうと思ったきっかけこそサッカーですが、内容としては誰しもに当てはまることで、少しでも多くの方に見ていただきたいと感じています。よろしければ読んで頂ければ幸いです。
・きっかけ
きっかけとしては、Twitter上での軽い炎上騒動でした。1週間程前だったと記憶しています。
リヴァプールファンには記憶に新しいであろう、先のチャンピオンズリーグ。
今季の優勝筆頭とまで目されていたリヴァプール。それに対し、アトレティコ・マドリードは監督ディエゴ・シメオネのもと、その堅牢な守備が特徴です。まさに最強の矛と最強の盾のぶつかり合い。考えうる限りのベストバウトとまで目されていました。
リヴァプールは残念ながらラウンド16で姿を消すこととなりました。
そしてこの試合で多くの批判を浴びることとなってしまったのが、GKを努めたアドリアン。
本来リヴァプールのGKを務めるのは、アリソン・ベッカー。しかし長期の負傷離脱によってバックアッパーとして2019年に加入したアドリアンがゴールを守ることになりました。
しかし結果的には延長戦後半、彼のミスもあってマルコス・ジョレンテに得点を許し、勢いづいたアトレティコにさらに2得点を決められることとなります。
そして、Twitterである方が「アドリアンではなくアリソンが出ていれば、無失点で抑えられた」と発言し、それに対し多くの方が反論したことで口論がヒートアップして軽く炎上が起きたというわけです。実際に試合直後にも日本、海外問わずそのようなコメントはしばしば見られたように記憶しています。
個人的意見は、もしもの話で試合結果を断定することはできないと思います。一方、アドリアンのミスが敗北につながったのもまた事実であり、そのようなコメントを多くの方が抱いてしまうのもまた仕方がないことなのかもしれません。
そこで、みなさんに今一度振り返って頂きたいのは、
意見を発信するときは根拠を、そしてその根拠を自分の頭でよく考えて欲しい
ということです。
今回はいままでとは趣向が違いますが、コロナウイルスによって抑圧された社会の中で、日常生活でもSNSを通してでも、人とコミュニケーションを取る際に険悪であったり不穏な雰囲気を感じることが多いように感じます。
ささいなことだけれども、発言をする前にそれを誰かに伝えたい理由と根拠をよく考えて欲しい。そして一人でもいいからこの記事を読んだ方がそれを再確認であったり、実践していただければと思い、ブログを書いている次第です。
・正しい=信頼できる、は間違い!!!
みなさんが行動するとき、当然その行動には理由が伴います。
例えば、学校で落とした消しゴムを探して、結果的に食堂の机の下でそれを見つけることができたとします。
広い学内のうち、食堂の机の下に行き、見つけることができたのは理由があるからです。
1. その日自分が行った場所を思い返して、食堂に行っていたから
2. 友達に聞いたら、食堂の机の下にあったと教えてくれたから
3. 前日の夜に夢で食堂の机の下に消しゴムがあったから(これも立派な理由です)
さて、多くの人は理由を伴った行動は、理由を伴わない行動よりも信頼性が高いと考えるでしょう。ただがむしゃらに探すよりも、関連性があることに則って行動した方が効率的であり、目的を達成できる可能性は高まります。そこにある理由の存在自体が、正しさを証明することになります。
しかし、この考え方は間違っています。
あるアクションに対する信頼性を高めるのは理由があるかないか、ではなく
その理由が信じるに値するだけのものであるか、ということです。
先の例において、1は経験による理由として、信頼性を含みます。
2においても友達の証言からくる理由として、信頼性があります。もしも友達が消しゴムを見ていなかったら、そもそもそんな発言はしないでしょう。
しかし、3はどうでしょうか?
夢で見た内容を、それを現実にも落とし込んで行動したからといって、上の2つに比肩するだけの信頼性はあるでしょうか?
上の2つの例は Justified True Belief(正当化された正しい考え)
3の例は True Belief(正しい考え)に分けられます。
わたしたちがしばしば、理由さえあれば信頼性があると信じてしまうのは、この2つがどちらもTrue, 正しいものであるという点です。
夢で見たとしても、もし本当に食堂の机の下に消しゴムがあったのなら、その理由は正しい理由であり、結果さえ見れば、1や2の例と同じく3もまた”正しい”理由なのです。
しかし、多くの人が理解しているように、夢で見た=信頼性があるではないのです!
つまり、1や2の例と比べて、夢で見たという理由は結果的に正しい行動につながったとしても、それは偶然のことが多く、あくまで正しい行動につながる可能性は限りなく低いものです。
だから、3の例はただの、”True Belief”であり、それらは信頼できる知識や関連する経験などによって成り立っている”Justified True Belief"とは、結果へのプロセスの信頼度という点で、決定的に違うものなのです!!
まずはこの違いを多くの人に覚えていて欲しいとおもいます。発言をするとき、意思決定そするとき、その理由をよく吟味してほしいのです。
・理論武装はあなたを守る鎧
理論武装と聞くと堅っ苦しいように感じるのでもう少し言葉を和らげて、
「あなたによってよく考えられた理由は、あなたの考えや発言を守る鎧」であるとします。
当たり前のことなんですが、日常を振り返ってみると私を含めて多くの人がこれを実践できていないのではないでしょうか?
例えば、あなたが授業で「日本の第50代目の首相は誰か」という問題が分からなかったとします。友達から「第50代は鳩山一郎だ」と聞いて、しばしば多くの人はそれを信じるのでは?
あなたは答えに対する確証も知識も持ち合わせていません。
にも関わらず友達がそういうから、とあなたはその答えを正しいと思い込むのではないでしょうか。
一方、一応それがあっているか確認したい場合に別の友達に答えを聞いたとします。
するとその友達は「芦田均が第50代目だ」と言ってきました。
あなたはどちらの友達を信じればいいのでしょうか?
もはやあなたが最初に思い込んだ「第50代目は鳩山一郎」という考えは二人目の答えによって粉々に打ち砕かれました。
では二人目の友達を信じて「芦田均が第50第目だ」と思い込んだあなたの考え。
これもまた不正解。
正解は「第50代目の首相は吉田茂」です。
つまり、あなたは友達を信じたことで、間違った知識を正しい知識と思い込むわけです。
この例はあくまで授業という範疇におさまっているから大したことではないように思われます。
しかし、この例をももっと拡大して考えてほしいです。
中学や高校で、先生が授業で黒板に書いた答えが間違っていて、それを誰かが指摘するまで気づかなかった経験はありませんか?
選挙にいって投票するときに、テレビやSNSによるイメージで決めた経験はありませんか?
私がつまり言いたいのは、考えや発言に対して、そう信じる理由を自分でよく考えなければあなたの考えや発言は簡単に壊されて批判されてしまいます。
”You are accepting the belief merely on the basis of authority; you do not know its justification; you do not know why you should believe it”.
("あなたはただ権力の上に成り立つ考えを受け入れている;あなたはその理由が成り立つ正統性も知らないし、なぜあなたがその考えを信じるべきなのかという理由も知らない")*1
これは私が今大学で格闘している本からの引用です。
ここでの権力はそのままの意味の政権、さらには高校や大学などの教育機関、さらには友達や家族にも言えることです。高校や大学で私たちは先生や教授から多くのことを学びます。しかし、教わったことを疑問なしにそのまま受け入れる姿勢こそが問題なのです。
ただ疑えということではないです。当然教師や教授は講義に対して責任を持っていますし、生徒に有益な情報を与えてくれます。しかしあくまで生活する上で、常に批判的思考を持つことが、正しい理由を持つことにつながります。
そして、批判はただ悪いことではなく、あなたの考えや発言を守ることにもつながるのです。
・情報に対して批判的であって
ここまでで、なぜ理由がそこまで大事なのかは、理解していただけたと思います。
ではあなたの考えを、正当化する理由や根拠とは何なのか。
思いつく限りあげてみようと思います。
・個人的な経験や知識
・書籍等のしっかりと調査の上に成り立つ情報リソース
・グラフなどを含む学術的なデータやアンケート
・その分野のエキスパートの発言やインタビュー
・演繹や帰納法などを活用した論理的に成り立つ意見
これらの根拠はあなたの持つ考えや意見をより正統性を含む=強固なものにします。
逆に、誰かの記事や発言を信じる際に、これらのようにその記事や発言をサポートする根拠が述べられていなければ、信頼性は大きく減少します。
これがこの記事で最も伝えたいことです。
情報にあふれている今日、どうか与えられる情報に対して、批判的であって欲しいです。
そしてこの記事を読んでいただいた方も、私の意見をどうかそのまま信じないで、理由の重要性について考えて頂きたいです。もしかしたらこの記事にもどこかに批判される穴があるかもしれません。自分の考えを持ち続けることを忘れないでください。
・余談
ここからは余談ですがその上で、この記事のきっかけとなった方の発言について思うことを書いてみようと思います。
当然アドリアンはバックアッパーという立場上アリソンよりもGKとしての実力は劣ってしまうでしょう。試合のデータや、ミスの回数も確かにその事実を支える根拠となりうるでしょう。
しかし、間違いなく言えるのは、サッカーという競技の特性上、もしもの話に絶対性などなく、アリソンだったら止められたという確かな理由も存在しないのです。
批判と非難は違います。非難を含む発言ならばその前に理由を自分でよく吟味して欲しい。
かつ、未来の話ならば、しかもサッカーという不確定要素にあふれたものに関してならば、理由など対して役に立たないものであることを多くのファンが理解していると思います。
なにより、確立であったり予測というものを常に覆してきた最たるクラブこそリヴァプールでしょう。逆境に打ち勝って数多くの逆転劇を、感動と情熱を与えてくれたからこそ私は他のどんなチームよりもリヴァプールというチームが好きです。だからこそ未来の話を断定してするのは的外れだと思うし、予想外のことが起こるからこそサッカーは面白いのです。
ファンにもミスをとがめ、常にチームに勝利を求める権利があると思います。
アドリアンのミスが敗北につながったのは確かな事実。
しかし、彼がかばわれるのは、アリソン不在時に何度もチームを救ってくれた貢献という確かな理由もまた同時に存在します。
それならば、ミスを攻め続けるよりも、アトレティコの素晴らしいプレーに拍手を送り、リヴァプールがアトレティコに雪辱を晴らす日を信じてチームを応援し続ける、それが今のリヴァプールファンにできることではないでしょうか。
・まとめ
今回は今までとは違う形での記事となりましたが、どうしても1週間前から頭を離れなかったので書かせて頂きました。これを読んでいただいた方が、十分な根拠を探し、自分で考えを正当化していくことを実践していてほしいのです。
一人一人がストレスフルな日々を過ごしていますが、だからこそ人と人とのコミュニケーションがなによりも大切なツールです。発言や考えを発信する際に、相手へのリスペクトを忘れないでほしいです。
たかが個人の意見ですが一人でも共感していただければ本当に嬉しいです。
それでは!
引用
*1 Jack W. Meiland『COLLEGE THINKINGS -HOW TO GET THE BEST OUT OF COLLEGE』Penguin Books 1981年
プレミアリーグ年間最優秀選手はジョーダン・ヘンダーソン!
コロナウイルスの影響でイングランド、プレミアリーグは中断中ですが、先日嬉しいニュースが入ってきました!
イギリスメディア『BBC』によって選出される、毎年恒例のプレミアリーグ年間最優秀選手。
19−20シーズンのMVPにリヴァプールの主将、ジョーダン・ヘンダーソンが選ばれました!
新型コロナウイルスの影響で、第29節で今シーズンが中断してしまったプレミアリーグは6月8日に再開の目処を立てていますが、今後リーグが完結できるのかはいまだ不透明なままです。
そんな状況ですが、イギリスメディアの『BBC』は19-20シーズンの成績を考慮して、各賞の受賞者を発表しました。
そして19-20シーズンの最優秀選手としてリヴァプールからキャプテン、ヘンダーソンが栄冠に輝きました!
得票率は3位のケヴィン・デ・ブライネ(14%)、2位のサディオ・マネ(17%)らを上回って23%を記録しました。
リヴァプールの主将として素晴らしいキャプテンシーを発揮し、厳しい試合でも常に諦めることなく選手、チーム、サポーターをだれよりも勇気づけてくれました。
さらに今シーズンはアンカーとしての素晴らしいプレーでリヴァプールの勝利に貢献してきました。
また、『BBC』は今シーズンのベストイレブンも併せて発表しました。
リヴァプールからはGKにアリソン、DFにアレクサンダー・アーノルド、ファン・ダイク、ロバートソン、FWからはマネ、サラーと最多の7選手が選出されました!
今シーズン、しばしば03-04シーズンの無敗優勝を成し遂げたアーセナルの”インビシブルズ”にも比較され、圧巻のパフォーマンスを見せてくれたリヴァプール。
そこから7人の選手が選ばれたこと、何よりも近年のチームから感じ取れる、情熱であったり闘志というものを誰よりも発揮してくれたヘンダーソンが最優秀選手として選ばれたことが本当に、本当に嬉しいです。
今シーズンの優勝をリヴァプールに携わる誰もが望んでいます。もしかしたらこのままリーグ打ち切りになる可能性もないとは言えないでしょう。それは本当に辛いことだし、一ファンとして悔しい気持ちもあります。それでも誰もが確信しているように今シーズンの選手だれもが素晴らしかったし、そのプレーでファンに希望を与えてくれました。それは紛れもない事実です。だからこそ今回のヘンダーソンの選出はそれを証明してくれたと思います。
1日遅れの形にはなりましたが、本当におめでとう!ヘンダーソン!
リヴァプール・移籍情報 FW編その3〜トリデンテの牙城を崩す選手は現れる?〜
これまでリヴァプールへの移籍情報が噂されている選手、FW編を書いてきましたが、今回でラストです!
これまでの3回の記事で、おおよそ移籍記事が出ている選手は抑えられていると思います。
ウイルスの影響もありますが、果たしてリヴァプールは今夏の補強に乗り出すのか?補強するとしたら誰が来るのか?注目です!
(繰り返しますが信憑性、期待値は個人の意見なのであしからず)
・レオン・ベイリー(バイヤー・レヴァークーゼン)
移籍先候補:チェルシー、アーセナル、バイエルン、マンチェスター・U
発信源:『Daily Express』『Daily Mirror』(英)
レヴァークーゼン所属の、いまやブンデスリーガでも最高クラスの若手選手、レオン・ベイリー。
22歳のジャマイカ人アタッカーの特徴はなんといってもスピード。瞬発力、加速力に優れており、スペースがあると簡単にスピードに乗ってゴールまで駆け上がっていきます。かといって相手DFに寄せられれば、高い足元の技術、細かいフェイントで簡単にかわしてしまいます。さらにキックの精度も高く、カットインからのミドルやプレースキックでのゴールもしばしば見られ、18-19シーズンは負傷離脱したものの17-18シーズンは30試合に出場し、9得点を記録。ウインガーとして非常に完成された選手であるといえます。
強いて言えば守備での貢献はそこまで高くないです。その点では現在リヴァプールにはゲーゲンプレスの貢献がやや欠けているモハメド・サラーが在籍しているため、兼ね合いの面で懸念が残ります。
両ウイングでのプレーが可能であり、また2017年のレヴァークーゼン加入前にはチェルシーやユナイテッドとともにリヴァプールもオファーを送っていたと報じられていたため、補強としてベイリーの獲得を狙っていた可能性は非常に高いです。レヴァークーゼンとの現行契約は2023年までですが、クラブ側も引き留めは困難であると認めており、移籍金は8500万£(約107億円)と報じられています。
プレミア移籍が有力視されており、リヴァプールも獲得レースに参加しているのは間違い無いかと思われます。ネックは移籍金の高さと出場機会の兼ね合いでしょう。
信憑性:2.5/5点 期待値:3.5/5点
・ホアキン・コレア(ラツィオ)
移籍先候補(2019年夏時点):アトレティコ・マドリード
発信源:『Daily Mirror』『Daily Express』(英)
今季中断してしまったセリエAで首位ユベントスに勝ち点差1まで迫ったラツィオのアルゼンチン代表アタッカー、ホアキン・コレア。
ポジションはセカンドトップが主戦場ですが、両ウイングやアタッキングミットフィルダーとしてもプレー可能です。特徴はなめらかなドリブル。スピードで抜くというタイプではないですが、タッチが細かく、緩急の付け方が抜群に上手いです。しかも抜くことを目的としているのではなく、状況に応じてチャンスメイクにもまわれるため、DFにとっては非常に怖く、1対1で止められないオーラのある選手です。そのため、被ファール数も多くPK奪取率も高い印象です。また、188cmの長身もリヴァプールにとって魅力的です。DF貢献に関しても中央をしめて相手チームにアウトサイドから攻撃させる役割を果たしています。
(ホアキン・コレアに関してはこちらの動画を参考にさせていただきました!)
その活躍ぶりから市場価値は1900万€(約22億円)から8000万ユーロ(約72億円)まで高騰。本人もプレミア挑戦に意欲的であるとの報道も出ているのですが、不思議なことに他チームから獲得の情報がほとんど出ていない選手です。ラツィオといえば、ルイス・アルベルト、ルーカス・レイバがリヴァプールから移籍しており、良好な関係のクラブです。トリデンテと比較すれば知名度で劣りますが、正直、長身、繊細なドリブルスキルに判断能力、DF面をとってみても、アクセントとしてはかなりありなのでは?と思います。ただし、プレースタイルは違うもののポジションとしては南野と被っているので兼ね合いは難しいようにも思えます。
ラツィオとは2024年までの現行契約を結んでおり、イタリアのカルチョメルカートによれば契約解除金は8000万€(約94億9000万円)と報じられています。新型コロナの影響で移籍予想がしづらいですが、個人的にはリヴァプールにとっても獲得するだけの魅力がある選手であることは間違い無いと思います。
信憑性:3/5点 期待値:4/5点
・アダマ・トラオレ(ウォルバーハンプトン・ワンダラーズ)
移籍先候補:マンチェスター・C、レアル・マドリード、バルセロナ
発信源:『The Sun』『Daily Express』
いまやプレミアおなじみ、ウルブスの重戦車、アダマ・トラオレ。
ベップに『止めるのはほぼ不可能に近い』といわしめ、クロップに『(プレミア得点王)ヴァーディーより危険』とまで評されたフィジカルモンスターです。
実はこの選手、バルセロナのカンテラ育ちです。基本は右ウイングでの起用が多く、特徴はとにかくフィジカルとスピードを駆使したゴリゴリのドリブル。
とにかく加速力が半端なく、しかも身長が低く筋肉質なので重心が低く、止めに来たDFを吹き飛ばして突破してしまいます。17-18シーズンでは古巣のアストン・ヴィラでドリブル成功数243回と、なんとネイマール(142回)、アザール(166回)、さらにはメッシ(181回)すら上回る化け物ぶりを見せつけました。また、彼のストロングポイントはそのフィジカル的なアドバンテージから抜かれるのを恐れてやや下がり目のポジションをとったときに絶妙なクロスやミドルを打てるところ。特に19-20シーズンの24節リヴァプール戦ではそれがよく現れていました。
逆にウィークポイントとしては決定力はそれほど高く無いこと。今季はシティと2回対決して通算3ゴール1アシストと『シティキラー』と呼ばれることもありますが、全体で見ると28試合出場に対し得点は4とそれほど爆発しているわけでは無いです。また、ドリブルへの自信からか、ときに状況判断がいまいちなこと。前述のホアキン・コレアとは正反対で一度ボールを持てば、ほとんどの場合はドリブルで抜こうとします。
移籍に関してはウルブスが安売りしない方針であり、2023年まで現行契約が結ばれているトラオレへのオファーは、コロナウイルスによる価格下落を加味しても最低で移籍金7000万£(約93億円)と報じられています。リヴァプールにとっては3トップとタイプが全く違うだけにかなり面白い補強ではありますが、それでも若干課題を残している点からも、いまだロマン枠の域は出ていないと思います。
信憑性:2.5/5点 期待値:3/5点
・アレクサンダー・セルロート(トラブゾンスポル)
移籍先候補:マンチェスター・U、PSG、レアル・マドリード、ACミラン他
発信源:『Foot mercato』(仏)『Fanatik』(トルコ)
ノルウェー代表でトルコリーグ、トラブゾンスポル所属のFW、アレクサンダー・セルロート。
2018年にクリスタル・パレスに加入しますが、2019年にローンでベルギーのヘントへ、そして現在はトランゾンスポルにローンへ出されています。プレースタイルはデカくて速い、正統派のセンターフォワードです。まず、DFに多少足をかけられても当たり負けせずに、持ち前のフィジカルとドリブルで突破できます。また、決定力に関しても高く、クロスへの合わせが抜群に上手いです。194cmの長身を活かしたヘディングや、ワンタッチシュートでゴールを量産し、19-20シーズンは打ち切りになったトルコ、スーパーリーグで26試合中19得点と爆発、見事得点王に輝いている。守備に関しても中盤まで降りてきて、ボールを奪ったら、持ち前のスピードでサイドへ裏抜けし、中央に戻してアシストするシーンもしばしば見られます。近いのは同じノルウェー代表でポジション争いしているアーリング・ホーランドだと思います。
正直クリスタル・パレスがなぜローンに出しているのか困惑するレベルの活躍ぶりです。ですが、過去の成績を見るとパレスに加入した18-19シーズンは19試合に出場し1得点と確かに期待に応えることができていません。チームの戦術の問題なのか、コンディション面の問題だったのか、不明ですが今季トランゾンスポルで覚醒しているのは間違い無いです。
レンタル期間は2021年までですが、トランゾンスポル次第では、600万£(約8億3000万円)を支払うことで、夏にもクリスタル・パレスから完全移籍で獲得可能なようです。ドイツの移籍専門サイト『Transfer Market』によれば、移籍金に関しては13€(約15億円)とされており、現在はマンチェスター・Uがスカウト陣を送ったとの報道が『Daily Mail』によって報じられ、リヴァプールも獲得レースに参加したとの報道も出ています。
リヴァプール的にはデカいセンターフォワードというとアンディ・キャロルや、遡ればピーター・クラウチなどが思い浮かびますが、スピードはそこまで早くなく、セルロートはそれまでリヴァプールにいなかったタイプです。再三言っていますが、今の3トップに足りない高さという面でポストプレーやパワープレイが可能なため、アクセントとしては面白いです。ビッグクラブへのステップアップも噂されているセルロートですが、今後どのようなキャリアを歩んでいくのか注目していこうと思います。
信憑性:2.5/5点 期待値:3.5/5点
・フィリペ・コウチーニョ(バイエルン)
移籍先候補:チェルシー、PSG、トッテナム、バルセロナ(残留)
発信源:『Daily Mirror』『Metro』(英)
ブラジルの天才、フィリペ・コウチーニョ。
かつてリヴァプールから156億円でバルセロナへと移籍してしまい、「裏切られた」と感じられたサポーターも多かったです。しかし、バルセロナ移籍後はリヴァプール時代に見せたインサイドハーフでのキレッキレのドリブルや、十八番であるカットインからの巻いたシュートなど持ち味を発揮することができず、2019年にバイエルン・ミュンヘンへと移籍してしまいます。そのバイエルンでも序盤はブレーメン戦でのハットトリックなどでさすがコウチーニョ!と思わせるプレーを見せますが、現在は得点率も失速し、バイエルンも買取オプションを行使しない方針を示しています。
コウチーニョのウィークポイントは、メンタルとスタミナ。バルセロナでの没落はメッシの影響が少なからず関係しているでしょう。また、バルサ時代のウイング起用ではなく、コウチーニョの真価はインサイドハーフにあります。しかし、強度の面で90分間コウチーニョを中盤で使うことは難しく、コウチーニョに合わせた戦術を作る必要があります。つまりコウチーニョの獲得は、チームの戦術を変更しなければならないという問題点があるのです。
このことからもリヴァプールが獲得を狙う必要性がなく、強度と攻守の切り替えの速さを何より必要とされるゲーゲンプレスと真逆の立ち位置の選手です。さらに非常に高額な年俸も相まって、実際にすでにリヴァプールはコウチーニョ再獲得を考えていないとの報道も出ました。
それでも、個人的にはリヴァプールでのコウチーニョの復活を見たいのです。
攻撃が停滞したときにアクセントを加えられるタイプであり、また、やはりリヴァプール時代の異常とも言えるスーパープレイを忘れられないのです。
いまや、市場価値は大暴落し、現実的にはリヴァプールへの復帰は限りなく期待の薄い選手といっても間違い無いです。それでも、コウチーニョにもう一度赤いユニフォームを着てサッカーを楽しんでほしいと思っている方はきっといるのではないでしょうか。
信憑性:1/5点 期待値:4/5点
・まとめ
ここまでリヴァプールへの移籍情報FW編、その3を書いてきました!個人的には若手のコレア、セルロートの獲得に期待してみたいです。そして何よりコウチーニョにもう一度笑ってほしい、と切実に願っています。
・移籍情報 総まとめ
ここまでリヴァプールに移籍が噂されている15人の選手をピックアップしてきました!主に噂が取り上げられている選手は大方紹介することができたと思います。
まとめとして、現実的に15人の選手を信憑性順で分けてみました!
本命→ヴェルナー
噂程度→ウィリアン、オシムヘン、メルテンス、ベイリー、トラオレ、セルロート
見込み薄→サンチョ、ベン・イェデル
こうしてみるとめちゃくちゃ豪華な顔ぶれです・・・
ここまで自分も移籍情報を扱って1人で盛り上がってましたが、今夏リヴァプールは補強に動かないだろうという報道もしばしば見られます。
それでもこの15人の中からだれか1人でもリヴァプールに来てくれたら、と想像するだけでも胸が高鳴ります!
いずれMF編やDF編も書いていければ、と思います。
最後に、だれもが厳しい時間を過ごしていますが、体調にはくれぐれもお気をつけて!それでは!